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DIY第1話『ウォーキング』

DIYの本質とはなにか#

Do It Yourself…言葉の歴史は第二次世界大戦後に遡るが、意味は明快、「自分でものを作る行為」だ。

編み物から家まで、いろんなものがDIYされているが、本質は「コスパよくものを作る・単なる趣味」とは違うと思う。

その気になれば人に頼らずに何かができる、この自信を得ることが本質と考えている。

大きな企業に頼らず、自分ひとりの力だけで何かをすること、これは思ったより自信になる。

このブログもAIやテンプレを借りつつも自分の力で作った。「発言の場をDIYした」と言ってもいいだろう。

サックス吹きも「音楽体験のDIY」と言える。

多少の飛躍あって#

歩くことにした。

ランナーズハイ時の内因性カンナビノイドの摂取が下心にあったが、これも「移動のDIY」だ。バスや電車に頼らず、自らの足で移動をする。

最終的にはフォレスト・ガンプのように大陸を往復するようになりたいな。

現実を見て…#

街を走るには何かと厄介なものがある。

トレインスポッティングみたいに交差点で車と衝突したり。何にしても街は危険が多い。

まずはGoogleマップでちょうどいいルートを探して、下見がてら歩いてみようと思った。

懐中時計だったスマートウォッチを腕に巻き、心拍数など監視させながら歩いた。

歩いてみたら…#

住宅街の中に川があったので、それをたどりながら4km弱のルートを歩いた。

ピザ配達のトラッカーで川があったのは知っているが、実際に歩いてみると良い景色だった。

ラベンダーっぽい形の謎の紫花が咲いていて、彼岸花が枯れていた。季節だ…

公園もどきになっていたために水飲み場や公衆便所も多く、発見としては上質なものだった。

学校の隣を歩くと、百葉箱を見つけた。

そんな小さかったっけ…と思うほど小さかった。小学生の頃見た感じは2mくらいあるものだと思っていたが…

実際百葉箱の機能としては温度湿度などが適切に測れれば良いので、小さくてもいいのか…。

そんなことを考えていたら大通りに出た。ルートとしては折り返し、つまり半分歩いたことになる。

案外短いように思える。

大通りを歩いていたら、気づけば通勤ルートに戻っていた。

屋内向けのソールの柔らかいシューズを履いたからなのか、疲労感はあまり無い。

走るに適したルートではなかったが、気が重いときのウォーキングコースとしては大いにアリだ。

移動のDIYを続けようと思った#

何かと人や企業に頼ると楽だし世間もそう圧をかけているが、自分でなにかを体験するということは、合法非合法問わず誰からも奪うことはできない。

それは自由ということであり、この時代に享受できるものだ。

非合法であれば裁かれることになるが、それはさておき。

身体が内因性カンナビノイドを出すまで、あと何ヶ月経つだろうか。